Quantcast
Channel: 繊研+
Viewing all articles
Browse latest Browse all 35

ベルリンファッションウィークレポ

$
0
0
_1007915

1月中旬、意識が遠退きそうな寒さの中、メルセデスベンツ主催によるベルリンファッションウィークが開催され、久しぶりに参加させてもらった。1000以上ものブランドが出展する最大規模を誇る
PREMIUM」は、スポーツミックスのカジュアル路線が主流となっている中で、落ち着いた雰囲気のブラックモードなコレクションが見れる唯一のトレードショウである。

_1007894_1007901

関係者の感想はそれぞれであるが、私個人としてはやはり「PREMIUM」が一番見応えがあり、自分のテイストに合うと感じた。中でも今回初出展となった”pas de calais”のクリエイションは本当に素晴らしかった。まだパリや日本での展示会を控えているため詳細は伏せさせて頂くが、日本の美意識である「WABI SABI」をテーマとした今回は、和とモードがミックスされた繊細で美しいコレクションだった。
昨年夏にパリのマレ地区にあるショップにお邪魔させてもらい、ガラス張りのステキな内装の店内と商品に触った時の生地の上質さにゾクッとした覚えがある。そこから一度フルコレクションを見てみたいと思っていたところ、今回のベルリンファッションウィークで実現したのだ。
ブラックを基調としながら単純なマットではなく、こだわり抜いた染めや触った時の手の感触から”和”の繊細さや奥ゆかしさを感じ、背景に歴史的文化や大切にされてきた美を見ることが出来た。また、細部にこだわったディテールデザインやシルエットも美しく、パンツ、ニットなど欲しいアイテムばかりで困ってしまった。
女性らしさを強調するボディコンシャスなラインこそないが、シルバーグレーのオールバックのモデルが着こなすルックからも気品溢れるクールで”良い女”像が浮かぶ。
ベルリン有数のセレクトショップ「ANDREAS MURKUDIS」で人気があるというのも納得出来る。全体的には決してオシャレとはいえないベルリンの街においても品質にこだわった日本の良いブランドは理解され、需要があるのだ。今後の展開も非常に楽しみである。

_1007915_1007919_1007922


Viewing all articles
Browse latest Browse all 35

Latest Images

Trending Articles





Latest Images